ダイヤモンドを求める人たちの間で注目が集まっている「ラボグロウンダイヤモンド」。ラボグロウンダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと比べ、輝きや美しさが同等またはそれ以上とされており、米国の宝石学会(GIA)でも正式にダイヤモンドとして認められています。今回は、GIAも認めた本物のダイヤモンドであるラボグロウンダイヤモンドの魅力を8つご紹介します。

アメリカで注目されているラボグロウンダイヤモンドとは

アメリカで注目されているラボグロウンダイヤモンドとは「ラボグロウンダイヤモンド」とは、科学技術によってラボ(研究室)で生み出された新しいダイヤモンドのことです。
ダイヤモンドは、炭素(C)によってできています。身近なところでいえば、鉛筆やシャープペンシルなどの芯として使われているのも炭素です。
ただ、ダイヤモンドの場合、気が遠くなるような時間をかけ、高温と高圧によって炭素が圧縮されることで炭素同士の並び方(構造)が変わって輝きのあるダイヤモンドに変わります。一説によると、ダイヤモンドが生まれるのは地表から100キロメートルも深い場所。それだけ深い場所で生まれる天然のダイヤモンドが、地殻変動等によって地表近くまで押し上げられることで、ようやく人間が採掘できるわけです。
採掘が大変でも、見た目の美しさ、そしてまったく同じものを人工的につくるのが難しいといった理由から、天然のダイヤモンドは世界的に高く評価されています。
そんななか、天然ダイヤモンドとまったく同じ構造のダイヤモンドとして生み出されたのが、ラボグロウンダイヤモンドなのです。

 

なぜラボグロウンダイヤモンドがアメリカで評価されているのか

日本において、どのようなダイヤモンドと比べても天然ダイヤモンドの方が価値が高い、美しいという考えは根強いかもしれません。反して、アメリカではラボグロウンダイヤモンドが支持を集めています
多様な人種と価値観が集まるアメリカでは、天然ダイヤモンドが抱えるさまざまな問題に対して疑問を感じている人が大勢いました。アメリカには、ハリウッドスターやセレブといった発信力がある著名人が、天然ダイヤモンドの紛争問題や環境問題に配慮し、科学的に生み出せるラボグロウンダイヤモンド支援しており、ラボグロウンダイヤモンドの評価が高まっているのです。
ラボグロウンダイヤモンドは、倫理的に天然ダイヤモンドより優れているというだけで、宝石を求める人たちからの評価も高いものがあります。

 

ラボグロウンダイヤモンドの魅力8選

ラボグロウンダイヤモンドの魅力ラボグロウンダイヤモンドが、天然のダイヤモンドと比べても評価される8つの魅力を紹介します。

 

1.世界的な機関が鑑定書を発行している

ダイヤモンドの品質は、一般的に4C(カラー・クラリティ・カラット・カット)と呼ばれる基準でチェックされています。こうした鑑定書を発行する機関は世界中にいくつかあり、その中でも国際的に高く評価されているのが、米国宝石学会(GIA)です。
アメリカでは、このGIAがラボグロウンダイヤモンドの品質を保証する鑑定書を正式に発行しています。合成ダイヤモンドや人工ダイヤモンドだと、一般的には鑑定書を発行してもらうことはできません。国際的に有名な機関が鑑定書を発行しているということは、偽物の心配がない、低品質なダイヤモンドである心配がないということなのです。
権威ある機関に評価されているという安心感も、ラボグロウンダイヤモンドの魅力となっています。

 

2.好きな色のカラーダイヤを手に入れることができる

ラボグロウンダイヤモンドでは、イエローやピンクなどのカラーダイヤも作成可能です。天然ダイヤモンドなら購入できないような大きさのダイヤモンドも、手頃な価格で購入できます。
さらに、今後研究が進んでいけば、レッドダイヤモンドやブルーダイヤモンドだけでなく、レインボーダイヤモンドといった天然産ではあり得ない色のダイヤモンドすら夢ではありません。

 

3.記念日のダイヤモンドを購入できる

記念日のダイヤモンドを購入できるラボで育てられるラボグロウンダイヤモンドは、いつ、どこでつくられたダイヤモンドなのかというデータが細かく保存されています。そのため、「こどもの生まれた年、生まれた日付にできたダイヤモンドを贈る」「夫婦の結婚記念日に生まれたダイヤモンドを贈る」といった特別な選び方も可能です。

 

4.紛争問題の懸念がない

天然ダイヤモンドが抱える大きな問題のひとつが、紛争に利用されていることです。じつは、天然ダイヤモンドはその貴重さや価値の高さから、ゲリラなどの資金源として利用されています。高価なダイヤモンドの採掘場をゲリラ組織が管理し、売買することで武器等の購入資金にしているわけです。また、こどもや立場の弱い人たちを暴力で従わせて採掘作業をさせるなど、天然ダイヤモンドに関する問題は少なくありません。
宝石の価格は、需要と供給によって決まります。世界中で「天然ダイヤモンドが欲しい」というニーズが高まれば高まるほど、紛争や内乱の過激化に手を貸すことになってしまうので、アメリカでは倫理的な問題点から天然ダイヤモンドの購入を控える人もいるほどです。
その点、ラボグロウンダイヤモンドは生産量の調整ができるので、取引価格の高騰を防げます。ラボグロウンダイヤモンドが主流になっていき、天然ダイヤモンドの価値が下がっていけば、ゲリラをはじめとした組織が天然ダイヤモンドを悪用するケースも減っていくでしょう。

 

5.天然ダイヤモンドに比べて環境に優しい

地中深くに埋まっている天然のダイヤモンド。たった1カラットのダイヤモンドを採掘するために、約480リットルの水を使い、約64キログラムの二酸化炭素を排出するといわれているのです。
天然ダイヤモンドの採掘方法は、地面に深い穴を掘る、川や海辺などに堆積したものを探すといったやり方になります。企業が環境破壊に配慮し、環境への負荷をできる限り抑えている採掘場ならともかく、現地住民が行っている小規模な採掘の場合、掘り起こした川をそのままにすることで川の流れが変わってしまうといったケースもあるのです。大規模な採掘の結果、自然環境が破壊されてしまえば、回復するまでに膨大な時間が必要になります。
しかし、ラボグロウンダイヤモンドは環境に負担をかけずに生み出せるので、自然環境に優しいです。

 

6.造的には天然ダイヤモンドとまったく同じ

造的には天然ダイヤモンドとまったく同じ天然のダイヤモンドが非常に高価であり、さらに高く評価されている理由のひとつに、「人工的にまったく同じものを生み出すのが難しい」という事情がありました。ラボグロウンダイヤモンドが生まれるまでにも、いくつかの元素を組み合わせた合成ダイヤモンドや、人工ダイヤモンドは開発されています。
もっとも有名な模造ダイヤモンドは、光の屈折率がダイヤモンドと比較的近く、それなりに硬さもあることから、ダイヤモンドの代替品として用いられることの多いキュービックジルコニアでしょう。しかし、見た目が非常に似ているキュービックジルコニアでさえ、化学組成は天然のダイヤモンドとまったく違います。逆に、天然のダイヤモンドと同じ組成で人工物をつくろうとすると、今度は炭素の配列(結晶構造)を再現することができません。
ところが、ラボグロウンダイヤモンドは、化学組成も結晶構造もすべて天然のダイヤモンドと同じなのです。科学的に天然ダイヤモンドが生まれる環境を再現してつくり出しているため、特殊な機械で鑑定しない限り、ダイヤモンドの専門家でも天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの見分けがつかないほど。
人工物でありながら、天然のダイヤモンドとまったく同じ美しさや輝きを持つのが、ラボグロウンダイヤモンドの特徴です。

 

7.人工的につくるものだから不純物が限りなく少ない

天然ダイヤモンドの98%には、窒素などの不純物が混ざっています。ダイヤモンドの中に不純物があれば、当然光の屈折率が変わってしまい、美しさが損なわれてしまうのです。
しかし、安定して高品質のダイヤモンドを作成できるラボグロウンダイヤモンドなら、天然ダイヤモンドのように傷や不純物を気にする必要がありません

 

8.天然ダイヤモンドよりも価格が安い

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドより3割から5割ほど安く購入できます。天然ダイヤモンドの場合、莫大な採掘のコストや質の低いダイヤモンドを選別するコストなどが上乗せされますが、ラボグロウンダイヤモンドならこれらのコストが必要ありません。
とくに価格差が大きくなるのは、ダイヤモンドの中でもさらに貴重なカラーダイヤと呼ばれるものです。一例として1カラットあたりの金額を比較すると、天然のイエローダイヤが10,000ドルから50,000ドルするのに対し、ラボグロウンダイヤモンドなら同等品が3,000ドルから5,000ドルほどで手に入ります。

これからの宝石はラボグロウンダイヤモンドがおすすめ

これからの宝石はラボグロウンダイヤモンドがおすすめ紛争問題に環境問題など、さまざまな問題を抱える天然ダイヤモンドに代わる存在として、アメリカではラボグロウンダイヤモンドを支持する人が増えています。天然物を好む人が多い日本では、まだまだ認知されていない宝石ですが、ラボグロウンダイヤモンドは化学組成も結晶構造も天然物と同じです。
より安く、高品質なダイヤモンドを安定的に手に入れることができるラボグロウンダイヤモンドは、消費者にとっての味方でもあります。ダイヤモンドを購入するときは、ぜひ一度ラボグロウンダイヤモンドも検討してみましょう。